突然バッテリーが上がったとき、本当に焦りますよね。
「セルを回せばなんとかなる…」
「赤はプラス、黒はマイナス…」しかし順番はテキトー。
そんな気持ちで行動してしまうと、火花・ショート・電装品の故障の原因になります。
私もセルを回しすぎてバッテリーを死亡させたり、
車体の金属部分に触れてしまい火花が散ってヒヤッとした経験があります😅
でも大丈夫!
やってはいけないことをを知っておくだけでトラブルを大きく防げます。
この記事では、トラックでも乗用車でも共通する「NG行為」を
理由つきでわかりやすくまとめました。
① 何回もセルを回す

エンジンがかからないと、つい「もう一回…もう一回…!」と
セルが回らなくなるまで回してしまいがちですが、
これはバッテリーが上がった時にやってはいけない行為です。
セルを回すほど、どんどん状況が悪化していきます。
セルは「5〜7秒×2〜3回」が限度
一般的に、セルモーターに無理がかからない回し方は、
5〜7秒ほど回す → 10〜20秒休ませる → 再度5〜7秒
これを「2〜3回まで」。
これ以上やると、セルモーターが熱を持ち、
焼損(焼けつき)や故障の原因になります。
「10秒×3回」という情報もありますが、
実際は 5〜7秒 × 2〜3回 が現場的にも安全で現実的です。
まぁバッテリーが上がった時はこんなに回らないと思いますが…😅
なぜ回しすぎると危険なのか?
- バッテリーの残量が一気に減る
- セルモーターが過熱する
- エンジンがかからないとモーターが常に高負荷
- トラックの場合、セルモーターの修理は高額…
バッテリーが上がった状態では、セルが正常に回らない、
あるいは「弱々しくしか回らない」場合が多いです。
その状態で何度もセルを回そうとすると、
残っているわずかなバッテリー容量までも使い切ってしまい、
バッテリーの電圧がさらに下がります。
加えて、何度もセルを回すことで、セルが故障したり、
バッテリーが完全に死亡することがありますね…
② 放置して自然復活を期待する
「少し時間を置けば復活するかも…」
「昼になって気温が上がればエンジンかかるかも…」
そんな期待をしてしまうこともありますが、
バッテリーは“放置で復活”しません。
むしろ時間が経つほど、状況は悪化していきます。
なぜ放置しても復活しないのか?
バッテリーは化学反応で電気を生み出している…
バッテリー上がりの状態というのは、
- 内部の化学反応が弱っている
- 電圧が最低ラインまで落ちている
- 極板が硫酸鉛で覆われている(劣化)
などの状態になっています。
この状態だと、
時間が経っても自然には元に戻りません。
むしろ放置は劣化を進めるだけ
バッテリーは、電気が抜けたまま放置すると
- 極板が劣化
- サルフェーションが進行
(サルフェーションとは→ 鉛バッテリーが放電時に生成する
硫酸鉛の結晶が硬貨し電極版に付着する現象) - “寿命”が一気に短くなる
つまり、
放置=寿命を自分から縮めている状態になります。
正しい対処法はコレ
- ブースターケーブルで救援してもらう
- ジャンプスターターを使う
- ロードサービス(JAF等)を呼ぶ
- その後バッテリー電圧をチェックして、劣化していたら交換
特に冬場は、
「放置したら戻るかも……」と思いがちですが、
時間を置いても電圧は戻りません。
③ マイナス端子に直接つなぐ(原則NG)
ブースターケーブルをつなぐとき、
「アースがどこか分からないから、とりあえずマイナス端子でいいか…」と
つけてしまう人は意外と多いです。
ですが、これは 原則としてNG。
状況によっては 火花・爆発の危険があります。
なぜマイナス端子が危険なのか?
バッテリーは、充電・放電の際に 水素ガス を微量に放出します。
マイナス端子の近くで火花が出ると…
水素ガスに引火 → 爆発の可能性
これが、
「マイナス端子に直接つなぐと危ない」と言われる理由です。
特に古いバッテリーや気温差が大きい冬場は、水素ガスが出やすく、危険度が高まります。
アースにつなぐ理由
アースとは、塗装されていない車体の金属部分(電気が逃げる場所)
バッテリーから物理的に離れているため、
火花が出ても水素ガスに引火するリスクがありません。
しかし、どうしてもアースが取れない時だけ「例外」としてマイナス端子OK
(焦っていると見つからないんですよね…)
ただし、つける順番を必ず守る
原則:アース
最終手段:マイナス端子(ただし慎重に)
アースが見つかるなら絶対アースへ。
どうしても無理なら“順番を守って”マイナス端子へ。
④ 12V車と24V車を間違えてジャンプする

これは 絶対にやってはいけない行為No.1 と言ってもいいほど危険です。
トラック(24V)と乗用車(12V)は電圧が違うため、
間違ってジャンプ接続すると 電装品が一瞬で壊れます。
なぜ危険なのか?
- 24V → 12V の車に繋ぐと、過電圧が流れる
- ナビ、コンピューター、リレー、ヒューズなどが一気に壊れる
- 一部は“修理不可能” → 交換=高額出費
- 最悪の場合、配線が焼けて発火することもある
⚡️12Vと24Vは絶対に混ぜてはいけません。
12V車では24V車を救えないのか?
基本的に12V車→24V車を救護することはできない。
理由はとてもシンプルです👇
✔ エンジンをかけるための電圧が足りない
24V車のスターターモーターは
24Vで動く前提で作られています。
→ そこに12Vを繋いでも
電圧が半分なので回らない
(セルが“カチッ”とも言わないことも多い)
✔ 電流が大量に流れ、12V車に負担がかかる
12Vの車が無理に24V車を動かそうとすると…
- 過大電流が流れて ケーブルが熱くなる
- 最悪、端子が溶ける・ケーブルが発火
- 救助した側の12V車の電装系にダメージを与える可能性もある
つまり…救助される側も救助する側も危険です。
⑤ ケーブルのつなぐ順番を適当にやる

「とりあえず赤はプラス、黒はマイナスだったよな…」
「黒を先につないでも大丈夫だろう」
そんな“なんとなく”で作業してしまうと、
火花・ショート・電装故障の原因になります。
実は、バッテリー作業は
「順番を正しく守る」=安全の9割
と言ってもいいほど重要なんです。
つなぐ順番によって、火花が出る確率が大きく変わります。
⑥ 細くて古いブースターケーブルを使う
「とりあえず家にあるやつで…」
「昔買った細いケーブルで間に合うでしょ」
と思って使ってしまうと、実はかなり危険です。
安物のブースターケーブルや、
細いケーブル・劣化して硬くなったケーブルは、
電流に耐えられず発熱 → 溶解 → 最悪は発火
につながる可能性があります。
なぜ細いケーブルは危ないのか?
エンジンをかける瞬間は、
非常に大きな電流(数百アンペア)が流れます。
細いケーブルだと👇
- 電気抵抗が高い
- 発熱しやすい
- 被覆が溶ける
- 端子部が変色する
- 火花が出ることもある
そしてトラック(24V車)は、
12V車よりも電流量が大きいため、細いケーブルは本当に危険です。
ケーブルの目安は大型トラックなら許容電流が120A以上あると安心。
まとめ
バッテリー上がりは、いつ・どこで起きてもおかしくありません。
でも、今回紹介した “やってはいけない6つ” を知っておくだけで、
トラブルを大きくさせず、安全に対処できるようになります。




コメント