フォークリフトの安全については、講習やマニュアルで何度も学んできました。
ただ、実際の現場では時間に追われたり、慣れが出てきたりして、
すべてを完璧に守るのは正直難しいと感じることもあります。
だから、せめて「全部は無理でも、これだけは必ず守る」
という自分なりの安全ルールを決めるようにしています。
今回は、フォークリフト作業の中で、
私自身が現場で実際に意識している安全ルールをまとめてみました。
フォークリフト作業で「必ずやろう」と決めている安全ルール
爪幅と爪の長さ

・横着せずに、状況に応じて変える
フォークリフト作業で、まず意識しているのが
爪幅と爪の長さです。
爪幅が狭いままだと、
荷が少しズレただけでもバランスを崩しやすく、倒れやすくなります。
平パレットでは、
爪幅が合っていない状態で無理に刺そうとすると、
- パレットを壊してしまう
- 途中で抜けなくなる
- パレットが動いて、奥の荷物に接触してしまう
といったトラブルが起きやすいです。
爪の長さも同じくらい大事です。
長さが足りないと、荷物が前倒しになりやすくなります。
正直なところ、長い爪(さや)を付けるのが面倒で、
「これくらいなら、いけるかな…」と横着したくなる場面もあります。
そう感じる気持ちも分かります。
でも、その「面倒くさい」結果が事故につながります。
爪幅を合わせる、
必要なら長い爪(さや)を付ける。
作業前のほんのひと手間ですが、
ここをサボらないだけで、
滑り・ズレ・前倒しのリスクはかなり減ると思っています。
だから私は、
爪幅と爪の長さだけは、必ず守るルールにしています。
トン数(積載重量)を守るのは絶対

フォークリフトの作業は、
現場によってフォークリフトのトン数が違うことがあるので
積めたけど、卸せない
という状況になることもあります。
見た目では問題なさそうでも、
実際に持ち上げてみて
「これは無理だな」と感じることがあります。
そう感じた時は、その時点でやらない。
例えば、
2段積みの荷物なら、
無理に一度で卸そうとせず、
1段ずつ卸すようにしています。
時間は少しかかりますが、
無理をした時のリスクを考えると、
こちらの方が結果的に安全だと思っています。
たまに、
カウンターフォークの後ろ(ケツ)が浮きながら作業している
場面を見かけることがありますが…
この「浮く感じ」が出た時点で、
かなり危険な状態です。
少しでも、「ケツが軽い」「浮いている」
と感じたら、その作業はやらない。
無理をしないで、
- 別のフォークを呼ぶ
- 誰かに助けを頼む
- 作業方法を変える
こうした判断も、
大事な安全ルールのひとつだと思っています。
フォークリフトは、無理をすればするほど、事故に近づきます。
前進できる荷物の高さを決めている

フォークリフト作業では、
前が見えにくい荷物は、基本的にバック走行と決めています。
会社によっては、前進できる荷物の高さに
基準を設けているところもあります。
それだけ、前方の見えにくさは
事故に直結しやすいということだと思います。
前が見えにくい時は、バック走行。
これが原則ですが、
正直なところ、年齢とともに、首や体が回りにくくなってきて、
後ろが見づらくなってくるもの事実です…
それでも、シートの上で体(お尻)をずらしたり、
できる範囲で姿勢を変えて、目視するようにしています。
前方が見えない状態で怖いのは、
気づいた時には、すでに事故になっていること。
見えていないのに「大丈夫だろう」は
一番危ないと感じています。
「前が見えない時はバック」
このルールは、守るようにしています。
走行中の爪の高さと角度を意識する

フォークリフト作業では、
爪の高さと角度も、意識しています。
まず、高すぎるのは危険。
重心が高くなるほど、フォークリフトは安定しなくなります。
もし荷がズレて倒れた場合、
高さがあると、もう助けようがない状態になってしまいます。
低い位置であれば、
とっさに下げて、被害を最小限にできる場合もあります。
しかし逆に、低すぎるのも危ないです。
走行中に、
・地面・段差・凹凸などにパレットの底が当たってしまい、
荷物が倒れてしまう。これは結構よくある事故事例です。
また、荷物を持っていない時でも、爪が前傾での走行はNG。
前傾のままだと、
段差などで爪先が当たりやすく、
思わぬ事故につながります。
爪の高さや角度は、現場の状況や路面によって
最適な位置が変わってくるので
その場に合わせて調整することが大切です。
スピードは出さず、「急」のつく操作をしない
フォークリフト作業では、
基本として 「急」のつく動作はしない。
- 急発進
- 急停止
- 急旋回
どれも、
荷のズレ・転倒・操作ミスに直結しやすい動きです。
それと、スピードも出さない。
早く終わらせようとしても、スピードを上げた分だけ、
ヒヤッとする場面が増えるだけだと感じています。
結局、
慎重に作業したほうが、事故もなく、やり直しもなく、
結果的に早く終わることが多いです。
特に、
- 荒れた路面
- 段差のある場所
こうした場面では、さらにゆっくり。
可能であれば、無理に通らず、
避けられるルートを選ぶようにしています。
そして焦らない。
焦りは、判断も操作も雑にしてしまう。
だから私は、「急がない」「慎重にやる」
状況によって、なかなかできませんが、
これを自分のルールとして意識するようにしています。
停車・降車時のルール

フォークリフトを止める時は、
作業中でも、作業終了時でも
爪や荷物を浮いたままにしないようにしています。
作業中の一時停車でも、
爪や荷物が浮いたままだと、
- 爪に足や体が接触する
- 爪につまずいて転ぶ
- 何かの拍子に動き出す
といった危険があります。
「少し降りるだけだから」
この油断が、一番怖いと感じています。
作業が終わって停車する時も、
爪はしっかり地面につける。
爪が浮いていると、
足が入り込むスペースができてしまい、
転倒やケガにつながる可能性があります。
また、タイヤの向きは真っ直ぐにして止めるようにしています。
ハンドルが切れたままだと、動かすときに、
思わぬ方向へ進んでしまうからです。
サイドブレーキをかけるのは、
もちろん当たり前のことですが、
現場では、ちょっと降りるだけだからと
かけていない人を見かけることもあります。
「サイドブレーキをかける」これは
事故を起こさないための行動として、絶対に省かないようにしています。
安全装備、指差呼称
私の会社では当たり前ですが、
現場によっては、
ヘルメットを着けずにフォークリフトに乗っている姿をよく見かけます。
慣れている現場ほど、
「これくらい大丈夫だろう」と、安全装備が省略されがちです。
でも、フォークリフトは
ぶつからなくても、転倒・落下・接触のリスクがあります。
怪我をしないために、手袋やヘルメット、安全靴といった
基本的な安全装備は必ず着けると決めています。
指差呼称についても、効果があることは
すでに検証されていると思います。
ただ実際の現場では、
- やっていない
- 形だけになっている
- 安全パトロールがある時だけやる
そんな場面も正直あります。
それでも、
やれば事故は確実に減るという実感はあります。
だから私は、完璧じゃなくてもいいから、
できるだけやる努力をするようにしています。
特に、
・荷物の手前で一旦停止
・荷物を取るとき、置いたとき
・バックするとき
これらは、指差呼称をするタイミングとして
意識的に使っています。
- 声に出して(実際は心の中で😅)
- 指を差して
- 止まって確認
これだけでも、動作が雑になるのを防げると感じています。
安全装備も、指差呼称も、
どちらも
「面倒だから省く」対象になりやすいですが、
省いた結果が事故につながります。
言い訳もできません😓
まとめ
フォークリフト作業の安全について考えると、
結局いちばん大事なのは、
横着をしないことだと感じています。
- 爪幅や爪の長さを確認する
- トン数を守り、無理だと思ったらやらない
- 前が見えなければ前進しない
- 爪の高さや角度を意識する
- スピードを出さず、「急」のつく操作をしない
- 停車・降車時のルールを守る
- 安全装備を着け、指差呼称で一度止まる
どれも特別なことではありません。
でも、忙しさや慣れの中で、省きやすいことばかりです。
正直、安全マニュアル通りにすべてを完璧に守るのは、
現場では難しいと感じることもあります。
ですが、「これだけは守ろう」
という自分なりの安全ルールを決めています。
全部を守れなくても、何も決めていないより、
ずっと事故は減らせると思っています。
事故は、操作ミスよりも、
「大丈夫だろう」という小さな油断の積み重ねで起きます。
一度止まる。
無理だと思ったらやらない。
面倒でも、確認する。
この積み重ねが、
自分や周りの人を守る一番現実的な方法だと思います。
この記事で書いた内容は、
あくまで私自身が現場で決めているルールです。
現場や会社によって、合う・合わないはあると思いますが、
「自分なら何を必ず守るか」考えるきっかけになれば嬉しいです。


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