突然のバッテリー上がり。毎回迷うのが、ブースターケーブルをつなぐ順番です。
つなぎ方を間違えると、火花が散ったり、電装品の故障や火傷・感電を引き起こしたり、
最悪の場合は爆発や火災につながることもあります。
ここでは、トラック(24V車)のバッテリーを正しくつなぐ方法を、わかりやすく解説します。
バッテリーをつなぐ順番

① バッテリーが上がったトラックの+端子(赤)
② 助けに来たトラックの+端子(赤)
③ 助けに来たトラックの−端子(黒)
④ バッテリーが上がったトラックのアースにつなぐ
☝️この順番でブースターケーブルを接続します。
外すときは、必ずこの逆の順番で行いましょう。
注意点
・プラスは赤、マイナスは黒のケーブルを使用する。
・④ではバッテリー同士のマイナスを直接つながない。
・アースはバッテリーの近くを避ける。
・エンジンを停止した状態で接続する。
・24V用のケーブル(許容電流120A以上)を使用する。
・濡れた手や雨天時の作業は避ける。
これらの注意点を守らないと火花が散ったり、ケーブルが溶けたり、
電装品が故障する、火傷・感電などの危険があります。
最悪の場合は、爆発や火災につながることもあります。

アースとは
アースとは、電気を逃がすための金属部分のことです。
具体的には、塗装されていない金属部分(フレームや太いボルトなど)を指します。
塗装されている部分は電気が通りにくいため避けましょう。
また、細いボルトは接触不良が起きやすいため、太めのボルトを選ぶのが安心です。
エンジン始動
準備が整ったら、次の手順でエンジンをかけましょう。
① 助けに来たトラックのエンジンをかける
② 故障したトラックのエンジンをかける
☝️このとき、助けに来たトラックのエンジン回転数が下がることがあるので注意。
③ 無事にエンジンが始動したら、ケーブルを【接続したときの逆順】で外します。
1. 故障車のアース(黒)
2. 助けに来たトラックの−端子(黒)
3. 助けに来たトラックの+端子(赤)
4. 故障車の+端子(赤)
④ 最後に、しばらくアイドリングしてバッテリーを充電します。
注意点
・外すときは金属部分に触れないようにする。
・エンジンがかかったあと、その日はできるだけエンジンを停止しない方が安心。
・充電が十分にできるまで、しばらく走行するのも効果的。
なぜつなぐ順番が大切なのか?
最初に+(プラス)をつなぐ理由
ズバリ、ショート(短絡)を防ぐためです。
この順番でつなぐことで、火花が出にくくなり、事故や故障のリスクを大幅に減らせます。
バッテリー作業は、一歩間違えると大きなトラブルにつながることもあります。
正しいつなぎ方を覚えて、落ち着いて安全に作業できるようにしましょう。
なぜ火花が散らないのか?
最後にボディアースにつなぐとき、パチッと音がすることがありますが、
実はこの最後のアースをつなぐまではまだ電気回路が完成していないため、
電気は流れていません。
つまり、ズバリ言えば「電気が流れないから火花が出にくい」のです。
どのタイミングで電気が通るのかを理解しておくと、不要な怖さを感じずに作業できます。
まとめ

順番さえ覚えていれば、ブースターケーブルの接続は怖くありません。
トラックは、前触れもなく突然バッテリーが上がってしまうことがあります。
ただ、バッテリー上がりは頻繁に起こるものではないため、
いざというとき「順番、どうだったかな?」と迷う方も多いでしょう。
落ち着いて安全に、正しい手順で復旧できるよう、次のポイントを覚えておきましょう。
・つなぐ順番は「故障車(赤)→救援車(赤)→救援車(黒)→故障車(アース)」
・アースは「塗装されていない金属部分」につなぐ
・マイナス同士を直接つなぐのはNG
・外すときは、この逆の順番で行う
ショートは非常に危険で、場合によっては金属が溶けることもあります。
実際に、不注意でショートさせてしまったとき、
バッテリー付近のヒューズ、確か…120Aが飛んだこともありました。
このように大電流が流れるケースもあるため、
常に慎重に作業し、確実に安全を確保してから行うようにしましょう。
補足
もしどうしてもアース(未塗装の金属部分)が見つからない場合は、
バッテリー同士のマイナス端子につなぐ方法も現場では使われることがあります。
この場合でも、ショートや火花には十分注意し、できるだけ素早く確実に作業しましょう。
バッテリー上がり直後は水素ガス発生量もあまり多くありませんが、
ごく稀に事故が報告されているため、可能な限りアースを使うのが安全です。



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