トラック運転手に転職しようと思ったとき、まず見るのは求人票だと思います。
給料、休日、勤務時間、ボーナス、福利厚生…。もちろんどれも大事です。
でも、20年以上この仕事をしてきて思うのは、
求人票では分からない「会社の中身」が一番大事だということです。
給料が良さそうだと思って入社したら、
思っていた仕事と違った。
休みが全然取れない。
トラックがボロボロ。
会社の雰囲気が合わない。
こういう話は、よく聞きます。
じゃあ何を見て会社を選べばいいのか。
私が思う「会社選びで大事なこと」を、実際の現場目線で書いてみようと思います。
これからトラック運転手になろうと思っている人、
転職を考えている人の参考になれば嬉しいです。
※この記事は、私がトラック運転手として働いてきた中で感じたことをもとに書いています。
会社によって考え方や働き方は違うと思いますので、
あくまで一つの参考として読んでいただければと思います。
会社選びで一番大事なのは「会社の中身」

会社選びで一番大事なのは、給料や休みよりも「会社の中身」だと思います。
ここでいう会社の中身とは、人間関係や会社の雰囲気、働いている人たちの感じです。
どんなに給料が良くても、人間関係が良くない会社は正直きついです。
逆に、多少大変な仕事でも、人間関係や会社の理念が合っていると意外と続くものです。
これ、実際に働いてみないと分からない部分ですが、
ある程度は会社の雰囲気に出ていると思います。
例えば、仕事もしっかりあって給料のいい会社は、社員の人たちにも余裕があります。
余裕があると、ちゃんと仕事をするし、意識も高くなる、
結果的に会社の雰囲気も良くなると思います。
- 給料がいい
- 仕事が安定している
- 無理な運行をしない
- ルールを守る
こういう会社は、社員の雰囲気も落ち着いていることが多い気がします。
求人票の条件だけでは分からない部分ですが、
私はこの「会社の中身」が一番大事だと思っています。
トラックが綺麗な会社はいい会社の可能性が高い

会社選びで、一つの目安にしているのが「トラックの綺麗さ」です。
車庫に止まっているトラックが綺麗かどうか。
古いトラックばかりじゃないか。
これを見ると、なんとなく会社の状況が分かる気がします。
トラックが綺麗で、新しいトラックも入っている会社は、
やはりそれなりにお金がある会社だと思います。
お金があるということは、仕事があって、利益が出ているということです。
利益が出ている会社は、無理な運行や無茶な仕事をしなくても会社が回ります。
その結果、運転手の負担も少なくなり、
給料や休みもある程度しっかりしていることが多いと思います。
逆に、古いトラックばかりで、壊れてもなかなか直さないような会社だと、
正直ちょっと心配になります。
整備にお金をかけられないということは、会社に余裕がない可能性もあるからです。
あとは、ある程度オプションが付いているトラックが多い会社も、
比較的余裕がある会社なのかなと思います。
ただし、あまりにも派手すぎるトラックばかりの会社は、それはそれで少し違う気もします(笑)
トラックは会社の看板でもあるので、そこにお金をかけている会社は、
会社の体質も悪くないことが多いと思います。
もし転職を考えている会社があるなら、一度その会社の前を通って、
トラックを見てみるのも一つの方法だと思います。
元請け・自社便の会社は強い

運送会社には、「元請け」の会社と「下請け」の会社があります。
これは求人票を見ても分かりにくいですが、
会社選びではけっこう大事なポイントだと思います。
元請けの会社は、荷主さん(仕事を依頼してくる会社)と直接契約して仕事をもらっています。
一方、下請けの会社は、元請けの会社から仕事をもらう形になります。
下請けの場合、元請けの会社を通して仕事が来るので、その分マージン(手数料)が引かれます。
そうすると、同じ仕事をしていても、会社に入ってくるお金は少なくなります。
結果的に、
給料・ボーナス・トラック代・整備代・会社設備などに使える資金も限られやすいのです。
もちろん、下請け会社がすべて悪いというわけではありません。
下請けでもしっかりした経営をしている会社や、
元請けとの信頼関係を築いて安定した仕事をしている会社もたくさんあります。
ただ、傾向としては、元請けや自社便を多く持っている会社の方が経営が安定しやすいです。
最近は法改正の影響で、何次請けも重なるような仕事は減ってきているとは思いますが、
それでも「元請け」「自社便」を持っている会社の方が強い、というのは今でも変わらないと感じます。
会社の規模も大事

会社の規模も、会社選びでは一つの目安になると思います。
もちろん小さい会社が悪い、大きい会社がいい、と一概には言えません。
ただ、ある程度の規模がある会社の方が、会社としての体力があることが多いと思います。
規模が大きい会社は、取引先も多いことが多いので、
仕事が急になくなるということも少なく、給料も安定しやすいと思います。
ただ、大きい会社はルールや規則がしっかりしている会社が多いです。
点呼、アルコールチェックはもちろん。身だしなみや色々な勉強会
さらには運転についても、制限速度、独自の自社のルール、
決められた運行ルートやカメラだらけのトラックなど…
細かいこともきっちりしている会社が多いと思います。
人によっては「細かくて面倒だな」と思うかもしれませんが、
逆に言えば、それだけしっかりしている会社ということでもあります。
これも求人票だけでは分からない部分なので、トラックの台数や車庫の大きさ、
事務所の様子やホームページなどを見てみると、なんとなく分かると思います。
仕事内容と勤務体系は必ず確認した方がいい

会社選びでとても大事なのが、「どんな仕事をするのか」と「どんな働き方になるのか」です。
給料だけを見て会社を選んでしまうと、「思っていた仕事と違った…」
ということが本当に多いと思います。
トラック運転手といっても、仕事内容は会社によって全然違います。
例えば荷物だけでも、
- 手積み・手降ろし
- フォークリフト積み
- パレット輸送
- カゴ台車
- コンテナ
- タンクローリー
- 鋼材
- 自動車部品
など、いろいろあります。
手積み手降ろしが多い仕事は体力的に大変ですが、その分給料が高いこともあります。
フォークリフトやパレット輸送は体力的には楽ですが、件数が多かったり、待ち時間が長かったりすることもあります。
どの仕事が楽とか大変とかではなく、自分に合う仕事かどうかが一番大事だと思います。
勤務体系も会社によってかなり違います。
- 地場(毎日帰れる)
- 中距離(たまに帰れない日がある)
- 長距離(何日も帰らない)
- 昼勤
- 夜勤
- 早朝出勤
- 交代制
地場は毎日家に帰れますが、件数が多くて時間に追われる仕事も多いです。
長距離は運転時間は長いですが、積み降ろしが少なくて楽な部分もあります。
ただ、家に帰れない日が続きます。
夜勤は道が空いていて走りやすいですが、生活リズムが崩れやすく、
体がきついと感じる人も多いと思います。
昼勤は生活リズムは整いやすいですが、渋滞や待ち時間が多いこともあります。
こればかりは人によって合う合わないが全然違うので、
自分がどんな働き方をしたいのかを考えて会社を選ぶことが大事だと感じます。
給料が良くても、自分に合わない仕事内容や勤務体系だと、長く続けるのは大変です。
逆に、自分に合った仕事と勤務体系の会社に入れれば、長く続けられると思います。
身だしなみがしっかりしている会社はちゃんとしている

これも私の個人的な考えですが、身だしなみがしっかりしている会社は、
ちゃんとしている会社が多いと思います。
例えば、
- 作業服がきちんとしている
- ヘルメット・安全靴をちゃんと着用している
- 構内のルールを守っている
- 挨拶をする
- 車庫や事務所が整理整頓されている
- トイレが綺麗
こういうことが当たり前にできている会社は、やはりしっかりしている会社が多い印象です。
逆に、作業服がボロボロのままだったり、ヘルメットをかぶらなかったり、
構内ルールを守らなかったり、車庫や事務所が散らかっている会社は、
仕事も少し雑な会社が多いような気がします。
トラック運転手は一人で仕事をする時間が長いですが、
会社として仕事をもらっている以上、会社の看板を背負って仕事をしています。
身だしなみや挨拶、ルールを守ることは、荷主さんからの信頼にもつながります。
そして、荷主さんから信頼される会社は、仕事も安定して入ってきます。
仕事が安定すれば、会社も安定して、結果的に運転手の給料や休みにもつながってくるはずです。
少し遠回りのようですが、
身だしなみや整理整頓ができている会社は、仕事もしっかりしている会社が多いと私は思います。
会社見学や面接に行ったときは、仕事内容や給料の話だけでなく、
会社の中や車庫の様子、働いている人の雰囲気なども、ぜひ見てみてほしいと思います。
まとめ
トラック運転手の会社選びで大事だと思うことを書いてみました。
- 会社の中身(人間関係・雰囲気)
- トラックが綺麗かどうか
- 元請け・自社便の仕事があるか
- 会社の規模
- 仕事内容
- 勤務体系
- 身だしなみ・整理整頓
求人票を見れば、給料や休日、勤務時間は分かります。
でも、会社の本当の働きやすさは、求人票だけでは分からないことが多いです。
もし転職を考えている会社があるなら、会社の前を通ってみたり、
トラックを見てみたり、会社の雰囲気を見てみるのも一つの方法だと思います。
トラック運転手の仕事は、会社によって本当に働き方が変わる仕事です。
だからこそ、自分に合った会社を選ぶことが大事だと思います。
※ここに書いた内容は、あくまで私個人の経験から感じたことです。
会社によって考え方や働き方は違いますので、
一つの意見として参考にしてもらえたら嬉しいです。


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