トラック運転手に向いている人・向いていない人【現役ドライバーが解説】

朝焼けの中を走る大型トレーラーの画像 トラック運転手の仕事術

「トラック運転手って、誰でもできるの?」
この仕事をしていると、よくそんな質問を受けます。

「運転してるだけでしょ?」「1人で気楽そう」
そんなイメージを持たれることも少なくありません。

しかし、トラック運転手は——
向いている人と向いていない人がハッキリ分かれる仕事だと思います。

運転技術だけでなく、時間の使い方、体調管理、周囲への気配り、
そして我慢強さなど、さまざまな要素が求められます。

裏を返せば、これらが自分に合っている人にとっては、
とても働きやすく、長く続けやすい仕事でもあります。

この記事では、現役トラック運転手が、
「トラック運転手に向いている人・向いていない人」について正直にお話しします。

これからドライバーを目指す方や転職を考えている方の参考になれば幸いです。

向いている人

運転が好き・長時間運転が苦じゃない

楽しそうにトラックを運転している男性ドライバーの画像

トラック運転手の仕事は、当然ですが運転している時間がとても長いです。

私も、法律で定められた運転時間を意識しながら働いていますが、
それでも4時間連続で運転することは珍しくありません。

長時間運転はキツイですが、これを「苦痛」と感じるかどうかは、
とても大きなポイントだと思います。

一方で、運転そのものが好きな人や、景色を見るのが好きな人にとっては、
この仕事はとても向いています。

個人的には朝日が昇ってくる景色が大好きですね🌅
働きながら、季節や地域ごとの風景を楽しめるのは、トラック運転手ならではの魅力です。

1人の時間が好き

運転席でコーヒーを飲みながら朝日を眺めている様子の画像

トラック運転手の仕事は基本、1人でします。
運転中はもちろん1人ですし、休憩も1人、待機も1人です。

私はこの「1人の時間」が気楽で、この仕事の好きなところでもあります。
自分のペースで仕事ができる。そこが私に合っているなと思います。

同じ仕事でも「1番手、2番手、3番手」というように、
何台かでまとまって同じ作業をする仕事もあります、
こういう仕事は少し気を使うのであまり得意ではありません。

ただ、1人の仕事とはいっても、誰とも話さなくていい仕事ではありません

会社の人、荷主さん、フォークリフトの人など、
仕事をする上でのコミュニケーションは普通にありますし、
むしろコミュニケーションは運転手にとっても大事な仕事の一つです。

時間管理ができる人

トラック運転手の仕事は、時間が大事な仕事です。
出発時間、到着時間、休憩時間など、すべて運行管理の計画に沿って動きます。
もちろん、ある程度の余裕は持たせてくれていますが、
それでも遅れないように常に気を配っています。

最近の工場は在庫をあまり持たないため、
納入が遅れると生産ラインが止まってしまうこともあります。

そうなると大きな損害につながるため、時間への意識はとても重要です。
運転手は「早め早めの行動」を心がけています。これは基本中の基本だと思います。

ただ、道路状況は毎回違います。
渋滞や通行止めの影響で、思うようにいかないことも多々あります。
そんな時は自分で調整したり、運行管理者に相談したりして、
予定時刻に遅れないように管理しなければなりません。

時間ギリギリの運行は、精神的にもよくありません。
焦り → イライラ → 無理な運転 → 事故、という流れに陥りやすいからです。
荷主さんは時間に厳しい印象がありますが、事故や渋滞など理由が明確であれば、
理解してくれることも多いです。

だからこそ、焦らず、時間に余裕を持って行動できる人——
そんな人が、トラック運転手には向いていると思います。

健康管理ができる人

朝日を浴びながら広場で笑顔で気持ちよさそうな男性の画像

トラック運転手は、健康管理がとても大事な仕事です。
体調が悪いまま運転すると事故につながる危険がありますし、仕事全体にも大きく影響します。

まず一番大事なのは、お酒の管理です。
お酒が好きな人も多いと思いますが、自分でコントロールできない人は、
この仕事は正直難しいと思います。
翌日にお酒が残るような飲み方は絶対にできません。

次に大事なのが、睡眠です。

寝不足の状態で運転するのはとても危険です。
夜更かしの習慣があったり、睡眠時間を削って遊ぶタイプの人には、
この仕事はきついかもしれません。

食事も健康管理の重要なポイントです。
暴飲暴食をしてお腹を壊してしまうと、
運転中にトイレに行きたくなってもすぐには行けません。地獄です…

すぐに止められない場所を走ることも多いので、
お腹を整える意味でも食事の管理は欠かせません。
もしもの緊急時にはこういう物もあります👉トラック運転手の安心装備!stooleの携帯トイレが神だった【備えのススメ】

また、トラック運転手が突然休むと、
そのトラックに積まれた荷物が届かなくなってしまいます。

代わりの運転手や代車の手配が必要になり、
会社や取引先に迷惑をかけてしまうこともあります。

正直なところ、「休みづらい仕事」だと感じることもあります。
だからこそ、普段から体調を崩さないように意識することが大切です。

さらに、トラック運転手はどうしても運動不足になりやすい職業です。
長時間座りっぱなしになるため、
ストレッチをしたり、休憩中に体を動かしたりと、
自分で意識的に体をケアできる人の方が向いています。

気配りができる人

町中を走っているトラック。運転手が譲り合いのアクションをしている画像

トラック運転手は、ただ運転ができればいい仕事ではありません。
周りの車や歩行者、自転車など、常に周囲に気を配りながら運転する必要があります。

納入先でも気配りは大切です。
初めて行く場所や、いつもと置き場が違うということもあります。
そういう時に、曖昧なまま自分の判断で作業を進めてしまうのは危険です。

「分からない」「いつもと違うな」と思ったら、必ず確認する。
こういう気遣いも大事です。
置き場所が1列違うだけでも問題になることはよくあります。

そして、運転中も仕事中も、気持ちに余裕を持つことが大事だと思います。
仕事に追われて内心は焦っていることもありますが、
そんな時こそ無理に行こうとするのではなく、
周りの車に道を譲るくらいの気持ちでいた方が、
結果的に事故も防げるし、自分の気持ちも落ち着きます。

譲られるより、譲るくらいの気持ちの方がいいのかなと個人的には思っています。

そして、荷物にも気を配れる人。
その荷物は、誰かが時間をかけて作った大切な製品です。
そのことを意識して扱える人は、この仕事に向いていると思います。

トラック運転手は、運転の仕事ですが、
こういう細かい気配りの積み重ねがとても大事な仕事だと思います。

焦らない・忍耐強い・臨機応変にできる人

男性ドライバーが余裕の表情で、落ち着いて運転している様子の画像

トラック運転手の仕事は、自分ではどうにもならないことが本当に多い仕事です。
事故、渋滞、通行止め、荷待ち、予定変更など、
自分がどれだけ頑張っても予定通りにいかない日もあります。

こういうことに耐えられる人じゃないと、トラック運転手は難しいと思います。

荷物の積み込みや荷降ろしの待ち時間も、仕事の一部です。
何時間も待つこともありますが、これも運転手の仕事の一つだと思います。

渋滞や待ち時間でイライラしてしまうと、運転も荒くなりがちで、事故の原因にもなります。
渋滞に耐えられずに迂回して、さらに渋滞にはまってしまう…

結局、そのまま進んでいた方が早かった、というのは運転手あるあるです。

思い通りにいかないことが多い仕事だからこそ、
焦らないこと、イライラしすぎないこと、そして気持ちを切り替えられること。
これができる人は、トラック運転手に向いている人の大きな特徴だと思います。

向いていない人

みんなでワイワイ仕事がしたい人

休憩中、みんなでワイワイ楽しそうにしている様子の画像

トラック運転手の仕事は、基本的に1人の時間が多い仕事です。
極端な日だと、仕事中に話す言葉が「おはようございます」「お願いします」「ありがとうございました」だけ、という日もあります。

チームで何かをやる仕事というよりは、基本的に1人で仕事を進めていく時間の方が長いです。
なので、みんなでワイワイ仕事をしたい人や、常に誰かと話していたい人にとっては、
少し寂しいと感じる仕事かもしれません。

1人の時間が苦手な人、誰かと話していないとつらい人には、
トラック運転手の仕事はあまり向いていないと思います。

朝が苦手・夜が苦手な人

朝、ベッドから出られない男性の画像。朝の弱さを表している。

トラック運転手の仕事は、朝が早いことが多いです。
会社にもよりますが、うちは早い人だと朝2時半出社という人もいます。

トラックの仕事は、朝が早い仕事、逆に夜勤の仕事など、
時間が不規則になることもあります。
特に夜勤は生活リズムが崩れやすく、体調管理も大変だと思います。

朝がどうしても苦手な人、夜勤の生活が合わない人にとっては、
トラック運転手の仕事は少しきついかもしれません。

生活リズムの変化に対応できる人でないと、長く続けるのは大変な仕事だと思います。

時間にルーズな人

当たり前ですが、遅刻は絶対にダメです。
トラック運転手の仕事は、自分一人の遅れで、会社・納入先・その先の現場まで、
いろいろなところに迷惑がかかってしまいます。

この仕事は、時間が読めないことも多いです。
渋滞、事故、通行止め、天候など、予定通りにはいきません…
だからこそ、早め早めに行動することがとても大事になります。

早めの行動ができない人、いつもギリギリで行動する人は、
この仕事にはあまり向いていないと思います。

実際に、時間にルーズな人ほど、ギリギリの時間になって焦ってしまい、
無理な運転をしてしまうことがあります。
焦る → 無理な運転 → クレームや事故、という流れになってしまいがち…

これはトラック運転手に限らず、どの仕事でも時間を守ることは大事ですが、
トラック運転手は特に「時間=信用」になる仕事だと思います。

短気な人・責任感がない人・自己中心的な人

渋滞で凄くイライラしている様子のドライバーの画像

トラック運転手の仕事は、常に事故のリスクがある仕事です。
だからこそ、短気な人や、すぐイライラしてしまう人は、
この仕事にはあまり向いていないと思います。

運転中にイライラすると、車間距離を詰めてしまったり、
無理な車線変更をしてしまったりと、危険な運転につながりやすくなります。
それがクレームや事故につながる可能性もあります。

また、イライラは荷物の扱いにも出やすいと思います。
荷物の扱いが雑になったり、焦って作業して荷物を倒してしまったり、
傷をつけてしまったりする可能性も高くなります。

そして、自分の都合だけで仕事をしてしまう人も、この仕事には向いていないと思います。
トラック運転手の仕事は、自分一人で完結する仕事ではなく、
会社・荷主・納入先など、たくさんの人と関わって成り立っている仕事です。

自分勝手な判断や行動は、取引先からのクレームにつながり、
会社の信用を落としてしまうことにもなります。

トラック運転手は、運転の技術も大事ですが、
それ以上に「責任感」や「仕事に対する意識」が大事な仕事だと思います。

「向いている・向いていない」だけではない

広い車庫に、いろいろな種類のトラックが停まっている画像

ここまで、トラック運転手に向いている人・向いていない人について書いてきましたが、
実は一番大事なのは「どんな会社で、どんな仕事をするか」だと思います。

トラック運転手といっても、仕事内容は会社によって全然違います。
地場配送、長距離、中距離、手積み手降ろし、フォークリフト積み、
コンテナ、タンク、重量物など、仕事内容によって大変さも働き方も全く違います。

なので、「トラック運転手に向いているかどうか」だけでなく、
自分に合う仕事内容かどうかを考えることも大事だと思います。

例えば、就職する前に会社の様子を見るだけでも、
ある程度どんな仕事をしているか分かることもあります。

  • 昼間に車庫にトラックがたくさん止まっている → 夜間の仕事が多い会社かもしれない
  • 休日でもトラックが動いている → 休みが少ない会社かもしれない
  • ウイング車が少なく、箱車が多い → 手積み手降ろしの仕事が多いかもしれない

もちろん、実際に働いてみないと分からないことも多いですが、
どんな仕事をしたいのかは、ある程度選べると思います。

「トラック運転手に向いているかどうか」だけで決めるのではなく、
どんな仕事内容なら自分に合いそうかという視点で仕事を探すことも、とても大事だと思います。

まとめ

トラック運転手に向いている人・向いていない人について、現役ドライバーの目線で書いてみました。

向いている人

  • 運転が好き
  • 1人の時間が好き
  • 時間管理ができる
  • 健康管理ができる
  • 気配りができる
  • 焦らない・忍耐強い・切り替えができる

向いていない人

  • みんなでワイワイ仕事がしたい人
  • 朝が苦手・夜が苦手な人
  • 時間にルーズな人
  • 短気な人
  • 責任感がない人
  • 自己中心的な人

ただ、トラック運転手といっても仕事内容は会社によって全く違います。
地場配送なのか、長距離なのか、手積みなのか、フォークリフトなのか、
それによって大変さも働き方も変わります。

大事なのは、「向いているかどうか」だけで決めるのではなく、
自分に合う仕事内容・会社を選ぶことだと思います。

これからトラック運転手になろうと思っている人、転職を考えている人の参考になれば嬉しいです。

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