運転手不足って本当? 現場で感じる高齢化

高齢のトラックドライバーが働いているイラスト トラック運転手の日常


ニュースや求人情報で「運転手不足」という言葉をよく目にします。
本当にそんなに人が足りていないのか、
現場で働いている人間から見るとどうなのか。

今回は、統計やニュースの数字ではなく、
現場で働いている運転手としての実感をまとめてみました。

運転手不足は本当だと感じている

運転手不足で車庫のトラックが動かせない様子のイラスト

現場で働いていると、運転手不足は本当だと感じます。

配車が回らず、自社の車だけでは仕事をさばけないため、
傭車(他社トラック)に頼ることも増えています。

それでも車両や人員が足りない場合は、やむを得ず仕事を断ることもあります。
「仕事がない」のではなく、「人がいなくて回せない」という感覚です。

人手が足りないと、どうしても無理のある配車になりがちです。
休憩を取りづらくなったり、拘束時間が長引いたりすることもあります。

こうした状況を見ると、ニュースや求人の話だけではなく、
現場レベルでも確実に“運転手不足”が進んでいると感じます。

現場で感じる一番の理由は「高齢化」

運転手の高齢化が進み20代が1人しかいない様子のイラスト

運転手不足を感じる一番の理由は、現場の“高齢化”だと思います。
正直に言って、若手の運転手が本当に少ないのが現状です。
私の会社でも最年少は35歳で、20代の運転手は一人もいません。

一方で、年齢の高い運転手は多く、最高齢は74歳。
社員の約3〜4割が定年後の嘱託社員という状況です。
こうして見ると、「年齢を重ねても働ける仕事」とも言えますが、
現場感覚としては、高齢になるほど事故リスクが高まるのも事実です。

実際、74歳の運転手については「次の契約をどうするか」と、
会社側も対応に悩んでいるのが現状です。

このように、運転手不足の背景には、単なる人手不足ではなく、
世代交代が進んでいないという深い問題があると感じています。

なぜ、若い人が入ってこないのか…

トラックドライバーの求人を見ているが、キツそう、ガラ悪そう、と躊躇しているイラスト

正直なところ、若い人が運転手を選ばない理由は一つではないと感じています。

まず、そもそも「車を運転しない人」が増えているのが現実です。
以前のように「運転が好きだから」「車が好きだから」
という理由でドライバーを目指す若者は減り、
仕事として運転することへのハードルが上がっている印象です。

さらに、トラック運転手には
「きつそう😫」「ガラが悪そう😎」「給料が低そう💰」といった、
マイナスのイメージがネットやSNS上で広がっているのも事実です。

「運転手は底辺」といった極端な言葉も目にしますが、
そうした偏った情報が若い世代の印象を悪くしているように思います。

中でも一番大きな理由は、やはり“給料のイメージ”でしょう。
年収1,000万円といった話はごく一部のケースで、
運転手で目指すには、かなり高いハードルです。
「それなら他の仕事を選ぶ」と考えるのも無理はありません。

こうした複数の要因が重なり、結果として若い人が運転手という仕事を
選びにくくなっているのではないでしょうか。

それでも運転手を選ぶ人がいる理由

1人で気楽そうに仕事をしている運転手のイラスト

若い人が入りにくい一方で、
それでも運転手という仕事を選び続ける人がいるのも事実です。

理由の一つは、
人間関係のストレスが少なく、気持ちが楽な点です。
車内では基本的に一人で仕事が完結するため、
常に誰かに気を遣う必要がありません。

時間に追われることもありますが、自分のペースで動けるうえ、
「一人の時間を大切にしたい人」にとっては、むしろ心地よい環境といえます。

また、運転免許という資格を活かせる仕事でもあります。
他にも、危険物取扱者、高圧ガス、玉掛けなど、
持っている資格がそのまま仕事の強みになる場面もあります。

さらに、トラックを操る面白さも、この仕事ならではだと思います。
最近のトラックは高級車のように装備が充実しており、
乗り心地が良いと感じることも多いです。

給料面でも、以前より改善傾向にあると感じています。
もちろん、誰にでも勧められる仕事ではありませんが、
自分の時間を大切にしながら働きたい人にとっては、
続けやすい環境になりつつあると感じています。

運転手不足は、誰にとってのチャンスか

若いドライバーが笑顔でトラックを運転しているイラスト

運転手不足という状況は、決してすべての人にとって良い話ではありません。
それでも、向いている人にとっては“チャンス”だと感じています。

まず、運転が好きな人にとっては、「好き」をそのまま仕事にできる環境があります。
運転そのものが苦にならないタイプなら、長く安定して続けやすい仕事です。

そして、人手不足の影響で、仕事内容を選びやすくなっているのも現実です。
長距離、地場、コンテナ、ウイング、タンクローリーなど、
自分の希望に合った仕事を見つけやすくなっています。
求人数が多いぶん、勤務時間や休日、給与といった条件の交渉もしやすいと思います。

特に、運転が好きな若い世代にとっては追い風です。
どの会社も若手ドライバーを求めており、
経験や年齢よりも「長く続けてくれそうか」を重視する傾向が強まっています。

いまのドライバー不足は、“始めるなら今がチャンス”とも言える状況です。
また、転職して給料アップや憧れのトラックに乗れるチャンスも増えてきたと感じています。

まとめ

  • 現場にいると、運転手不足は本当だと感じる
  • 配車が回らず、無理のある状況も出てきている
  • 背景には、高齢化や若手不足がある
  • 一方で、向いている人にとってはチャンスでもある

運転手という仕事は、誰にでも合う仕事ではありません。
ただ、運転が好きで、一人で黙々と働くことが苦にならない人にとっては、
今は選択肢が広がっている時期だと感じます。

「人手が足りないから来てほしい」ではなく、
「自分に合う仕事かどうか」をじっくり考えた上で選ぶことが大切です。
自分に合った働き方を見つけられれば、長く続けられるやりがいのある仕事だと思います。

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