バッテリーフォークリフトとエンジンフォークリフトの違い|実際に乗って感じた操作性とクセ

バッテリーフォークリフトとエンジンフォークリフトが並んだ画像。 フォークリフトの安全運転

フォークリフトにはバッテリー式とエンジン式があります。見た目はそこまで大きく変わらなくても、実際に乗ってみると操作感はかなり違います。

私はこれまで両方に乗ってきましたが、昔のバッテリーフォークは正直かなり乗りにくいと感じていました。最近のバッテリーフォークは動きも滑らかになり乗り心地も良くなっています。ただ、安全装置や制御が増えたことで逆に「乗りにくい」と感じる場面もあります。

今回はスペックの違いではなく、実際に乗って感じた操作感やクセの違いについて書いてみます。
※カウンターフォークリフトに限った話です。

バッテリーフォークとエンジンフォークは乗り味がかなり違う

バッテリーフォークとエンジンフォーク、それぞれの画像。

最近のバッテリーフォークはとても静かで動きも滑らかです。発進や停止も落ち着いた感じで、排気ガスも出ないため屋内作業に向いています。

一方、エンジンフォークは「自分で操作している感覚」が強いです。爪を上げる時もアクセルを踏めばエンジン音が上がり、それに合わせて上昇速度も変わります。エンジン音と車体の動きが連動しているので、操作の感覚をつかみやすく気持ちよく乗れる感じがあります。

バッテリーフォークは静かで滑らかな反面、この「エンジン音を聞きながら操作する感覚」がありません。どちらが良い悪いという話ではありませんが、長くエンジンフォークに乗ってきた人ほど、この乗り味の違いは大きく感じると思います。

昔のバッテリーフォークは正直ちょっと怖かった

バッテリーフォークの爪が予想以上に動きビックリしている作業員の様子

昔のバッテリーフォークは、今のものと比べると操作がかなり難しかった印象があります。

特に怖かったのが爪の操作です。慎重に少しだけ上げたいのにレバーを操作すると突然「グッ」と動く。反応が悪いというより、逆に反応が良すぎる感じです。荷物を積んでいる時にこれをされると、荷崩れしそうで怖かったです。

走行も同じで、少し前に出たい・少しだけ後ろに下がりたいという細かい操作が思うようにいきませんでした。坂道や段差の近くでは、こちらが考えている以上に車体が動いてしまう感じがあり、慎重に操作していても神経を使います。

当時の私には「電気が素早く一気に動く」という印象が強く、細かな調整がしづらい。今思い返しても、昔のバッテリーフォークは正直かなり乗りにくかったです。

今のバッテリーフォークはかなり滑らかになった

最近のバッテリーフォークは、昔に比べるとかなり乗りやすくなりました。

車体の動きが滑らかになり、爪の操作もだいぶ扱いやすくなっています。昔のように突然「グッ」と動く感じが減り、少し前に出る・少し下がる・爪を少しだけ上げるといった微調整もしやすくなりました。全体的に動きが落ち着いていて安定感があり、長時間乗っていても昔ほど神経を使わなくなりました。

ただ、細かい操作のしやすさではまだエンジンフォークの方が上だと感じます。それでも昔のバッテリーフォークを知っている身としては、かなり進化したなと思います。

最新のバッテリーフォークは安全制御に戸惑うこともある

最新のバッテリーフォークリフトが思うように動かず戸惑っている作業員の様子。

現場によっては「二重操作禁止」の設定になっていて、走行しながら爪を操作できない、または一定の速度以下にならないと爪が動かないフォークリフトもあります。

これが、初めて乗った時はかなり戸惑いました。私はこれまで、パレットに爪を挿す時や抜く時に車体をゆっくり動かしながら爪の高さを微調整することがありました。ところがその感覚で操作しても爪が動かない。車体だけが動いてしまうので「あれ?爪が動いていない」と慌てることがあります。

特に怖いのが爪を下げるタイミングです。速度が出ている間は爪が反応しないので、無意識に「もっと下げなきゃ」とレバーを大きく操作してしまうことがあります。そのまま車速が落ちて操作できる状態になった瞬間、大きくレバーを操作している分だけ爪が「ガクン」と大きく動く。最初の頃は本当に怖かったです。

また、速度リミッターが付いているフォークリフトもあります。直進速度は抑えられていても旋回は意外と速くできてしまうことがあり、「早く作業したい」という気持ちから無意識に旋回を速くしてしまうこともあります。荷物を積んだ状態で急旋回すれば荷崩れにつながる可能性もあります。

安全装置が増えたからといって、それだけで安全になるわけではありません。フォークリフトの仕様を理解して、その車両に合わせた操作に切り替えることが大切だと感じています。

※フォークリフトの制御や設定は、車種・仕様・会社や荷主のルールによって異なります。

エンジンフォークの方が扱いやすいと感じる場面もある

エンジンフォークリフトで荷役をしている作業員の様子

エンジンフォークは音も振動もありますが、個人的にはその「機械を動かしている感じ」が嫌いではありません。アクセルを踏めばエンジン音が上がり、車体や爪の動きもそれに合わせて変化します。音や振動から動きを感じ取れるので、操作しやすいです。

爪の操作も、アクセルと連動するタイプが多く上昇などはエンジン回転を使って細かく調整できます。この感覚に慣れていると、エンジンフォークの方が「自分の思った通りに動かしやすい」と感じます。

一方で、エンジンフォークは車体ごとのクセが大きい印象もあります。ブレーキの感覚・アクセルの反応・レバーの感覚・爪の動きなど、それぞれ微妙に違います。その点、最近のバッテリーフォークは比較的新しい車両が多く、操作感もある程度そろっている印象があります。

結局のところ、乗りやすさは慣れの部分がかなり大きいです。長く乗っていて自分の感覚にしっくりくるフォークリフトが一番乗りやすい。現場ではやっぱりここに落ち着きます。

まとめ

バッテリーフォークもエンジンフォークも、昔に比べるとかなり乗りやすくなってきました。それでも私個人としては、爪の細かい調整がしやすく長年慣れてきた感覚に合うエンジンフォークの方が乗りやすいと感じています。

ただ、これはあくまで私が実際に乗ってきた中での感想です。車種・年式・会社ごとの設定によっても操作感はかなり変わります。結局は自分が慣れていて、思った通りに動かせるフォークリフトが一番乗りやすいのかもしれません。

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